昨年、サンハンズマロンを手に入れて以来、このレンズが常用レンズとなっている。それほどに気に入ってしまったというのは以前の記事を見ていただければ分かるのではないかと思う。
条件の厳しい環境でなければ曇りの影響はあまり感じられずに素晴らしいトーンを出してくれるこのレンズだけれど、逆に言えれば条件によっては曇りの影響がかなり顕著に現れるシーンも存在するということである。
具体的には、逆光条件は当然のこと、夜スナップにおける街灯の光などもかなりふんわりとしてしまう。これはこれで雰囲気がある、といえばそれまでだけれども個人的にはそこまでふんわりして欲しくないというのが正直なところであった。
また、自宅のダイニングテーブルで子供を撮るシーンにおいて、背後に窓があるためどうしても逆光条件となってしまうので、そこで撮った写真が軒並みふんわりしてしまうのも個人的にはちょっといただけないポイントであった。
そんなわけで、いずれ曇っていないズマロンを手に入れたかったのだけれど、昨今のライカレンズ高騰を考えるとそうそう手に入れることはできないだろうと考えていた。
そんなことが頭にある状態で迎えた銀座松屋の中古カメラ市。ちょっとした臨時収入もあったことや誕生日が近いことから、予算を決めて「もしこの価格で納得のいく状態のズマロンがあったら買おう、予算の額を考えるとないと思うけど」という条件を決めて見て回ることにした。
流石はズマロン、全く在庫がないなんてことはないけれど、予想どおり予算を大きくオーバーする玉ばかりである。一通り見て回ったところ、予算に収まる玉は数本だが、その多くはカビだったり曇りだったりと記載されているのでちょっと遠慮しておく。
そういったエクスキューズがなく、可能性がありそうなものが同一店舗に2本だけあったので見せてもらうことに。携帯のLEDライトなどを使ってレンズの状態を含めて確認してみたところ、若干安い方の個体がまずまずの状態であることがわかった。状態はいいのになぜ安いのか・・・でも予算、状態含め満足いくものを見つけてしまった。なら買うしか選択肢はない。
ということで晴れて曇ってない(厳密には曇りが薄い、だが)ズマロンを手に入れることができた。冒頭の写真は早速取り付けて撮り歩いたときのものであるが、かなり逆光なのにふわふわになっていない。曇っていないレンズ万歳である。
一方で、レンズコーティングの発祥は曇りだったなんて話も聞いたことがある。そうすると、実はあの素晴らしいトーンは曇りの効果であり、曇ってないレンズではあのトーンが出ないかもしれない・・・。
ということを恐れてしばらく曇りズマロンを手放すことはせずに使っていたのだけれど、それも杞憂だったようだということがわかったので曇ってないズマロンを今後のメインに据えることに決めた。
ちなみに後から気づいたのだけど、状態が良いほうが安かったのはおそらく距離計がフィード表示だったからではないかと予想している。そこは問題ない(むしろ目測で撮るときはフィートの方が都合がいい)ので良い買い物をしたということになる。










