世の中、テッサー好きの人は結構多いのではないかと思う。たった4枚のレンズから構成されているにも関わらず、現代のレンズにも負けない性能をもっているのである。とはいえ解像度は高いものの現代レンズのようなカリカリ感はなく、非常に心地の良い描写をしてくれるレンズなのではないか、と思う。
渡しが使ったことのあるテッサーはRolleiflexに搭載されているZeiss-Opton Tessar 75mm f3.5と、既に手放してしまったがRollei35に搭載されていたTessar 40mm f3.5があるのでそのへんの写真をご紹介してみようと思う
Rolleiflexは中判であるからそもそも解像度は高いわけであるが、その解像度に負けないレンズの性能を持っていると思っている。RolleiflexはやはりPlanarが人気ではあるものの、Tessar搭載の個体は小さく、軽く、さらに安いので個人的には結構オススメである。
Rolleiflexはカラーを詰めることが多かったのでカラー写真だったが、ここからはRollei35の写真、モノクロ多めでお送りする。Rollei35は目測式なので微妙なピンぼけによりせっかくの解像感が殺されてしまう感じはあるけれど…それでも高性能なレンズであることに変わりはない、と思う。
昼間の屋外ならこの通り。
ライカのエルマーも構成としてはテッサーと同様(パテント?回避のために絞り羽根の位置だけが異なる)なわけだけれども、たった4枚のレンズでここまでしっかり写るのであれば、現代の9群12枚とかそんなレンズ必要なのか?という疑問が生まれてしまう(もちろん、明るさやデジタルに対応する性能のために必要なのだが)めちゃめちゃ古典的な考え方かもしれないけれど、なんかレンズが多いといくらコーティングが優れているとはいっても光の損失が発生してしまうため、レンズ枚数は少なければ少なきゃいい(それで必要な性能が得られるなら)、と考えている。なので私も結構テッサー・エルマー好きなのである。
最後に1枚だけ、エルマーで撮影した写真を掲載しておく。テッサーかエルマー、おひとついかがだろうか?