あのレンズ | Minolta G-Rokkor 28mm f3.5

落とし物

迷いに迷った挙句、新年一発目のお買い上げをしてしまった。誕生日が近いからいいのだ(言い訳)

Minolta TC-1

そう、このカメラについているレンズをライカLマウントにして発売してしまったというこのレンズである。
実は28mmのレンズというのは若干苦手意識があり、以前Canonの28mmは所有していたものの手放してしまっていた。普段35mmのレンズを使うことが多く、さらに21mmも愛用しているとその間の画角になる28mmはちょっとばかり中途半端という感覚を持っていたためである。

しかし近年、祖父の使っていたContax TVSを使ったり、NikonのAF一眼に28mmレンズをつけて撮ったりする中で、21mmほど広角感がなくほどよい広角で使いやすい、ということに気付いたため、気軽に撮れるレンズとして再度手に入れたいという気持ちが生まれてきた、というわけなのだ。

以前使っていたCanonの28mmは非常に良いレンズだったので改めて探すか、あるいはやっぱりそこはライカ純正のエルマリートにするか、GRのLマウントレンズなんかもある、なんてことで目移りはしていたのだけど、どちらかというとパキッと写る現代的なレンズが欲しいなと思っていたためCanonは保留、エルマリートは古い世代はレンズが大きく、新しいものは高いので買えない。GRはバルサム切れの持病があるというのが怖くて手を出せない。

そんな流れから、改めて嫁さんに借りて撮ったTC-1の写りがやっぱり良い、そしてレンズも小ぶりでCLにつけるとピッタリ、しかもCLと同じミノルタ、ということで出物があったことも手伝ってG-Rokkorを購入するに至った、というわけである。

The Local Tokyo

と、ポチっとしてからいろいろと調べていたところ(もちろんポチっとする前もいろいろ調べていたのだけど)G-Rokkorは他の28mmレンズに比べ、後玉が飛び出していることに気がついた(初代エルマリートほどではない)。

ご存知の通り、ライカのCLはM5と同様、露出計のセンサーがシャッター幕の前に飛び出してくる関係で後玉の飛び出しているレンズは装着することができない。スーパーアンギュロンなども取り付けられれば最強のスナップシューターになるのに、取り付けることができないのである。(いつか、関東カメラさんの広角レンズ取り付け改造をしたいと思っている)

G-Rokkorは写真を見る限り初代エルマリートやスーパーアンギュロンほど飛び出してはいないものの、後玉レンズガードのような突起も含めると、露出計に干渉してしまうのではなかろうか・・・

東急百貨店本店前

この時代、なんでも調べれば出てくるインターネットの世界を巡ってもCLやM5に取り付けているという記事はどこにもない。なぜないのか、一人ぐらいいてもいいじゃないかと思いつつやっぱりいない。

ひとつだけ、FlickrでG-RokkorとCLというタグをつけた写真を撮っている写真家さんを見つけたのが心の拠り所。CLにつけられなくてもM3やIIIaがあるので使えないわけではないものの、やはりCLにつけてスナップシューターとして使いたいところ。現物が届くまで眠れない日々が続いた(嘘、ぐっすり寝ました)

結論から言うと、問題なく取り付けることができた。裏側から見た感じでもギリギリというわけではなさそうなので、個体差で装着できたりできなかったり、なんてこともおそらくないと考えられる(保証はできないのでご了承ください、公式の文面など見つけたら追記します)

そんなわけでCLに装着してパチパチ撮っているのだけど、とても感じが良い。TC-1を使っていたときから感じていたのだけど、コントラストの関係かシャドーの出方に色気を感じるのである。場合によっては無機質に感じることもあるのだけど、被写体と合うとそれもまた良い感じに写ってくれる。特にスナップには非常に良いレンズだという印象である。

selfie

レンズの質感もいいし、軽いし(アルミ製なので110g)小さいし、なかなかスタメンレンズになりそうな予感しかしていない。

唯一の難点、というか勝手な不満があるとすれば、ミノルタが28mmの外付けファインダーを作っていなかったというところであろうか・・・(レンズとボディがミノルタ製だとファインダーもミノルタにしたくなる)今はCanonのファインダーを使っているが、近々ブライトフレームのついているアベノンかフォクトレンダーあたりのファインダーを手に入れたいと思っているところである。(ライカでもいいけど、これも高い!)

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