モノクロフィルムで撮り続けるために~フィルム編~

Polaroid 190

フィルムで撮るにはコストがかかる、紛れもない事実である。それでもフィルムの質感が好きだったり、暗室でのプリントが好きでやめられなかったり、フィルムで撮り続けている人がいることも事実である。

「お金がないから…」と、写真を撮るのをためらってしまってはなんだか本末転倒な気がするので、そう思いたくはない。私は、できるだけ気兼ねなく取り続けるために、できるかぎりコスト(厳密には、費用)を削っている。そんな私の工夫を少し紹介しようと思う

現像のコストについては過去にお話したことがあったので、今回はフィルム調達の話

黒猫

最近、フィルムが高い。モノクロフィルムで最安はFUJIのACROSで、これが680円。しかし常用するならもう少し感度が欲しい…で、400のフィルムを見ると、最安でNEW SEAGULLが800円、ILFORDのDELTAなんかだと軽く1000円を超えてくる。せっかく自家現像で現像コストを抑えても、たまったものではない。と、いうわけで私は長巻と呼ばれるフィルムを愛用している。

※2019.7.10追記
ACROSは生産終了となってしまい、ACROSIIの発売が予定されているが、きっと当時のACROS価格で販売されることはないだろう…DELTAクラスの価格になると予想している。

一般的にフィルムは36枚分パトローネに入った状態で販売されているが、長巻というのは100ft缶とも呼ばれ、100ft(約30m)の長さのフィルムである。ながーく巻かれたものから必要な分だけを切り出して、パトローネに詰めることで使用する。(パトローネに巻き取るための専用の機械がある)パトローネやパッケージにお金がかかっていない分、普通にフィルムを買うより安く手に入れることができるのである。

ILFORDのHP5+を例に挙げるとm36枚撮りフィルムが1本1010円なのに対し、長巻フィルムは14720円。長巻1箱あたりで36枚撮りが19本くらい取れるので36枚撮1本に換算すると約780円である。だいぶ安い。工夫して安い長巻を探すことでさらにコストは下げられる。私の場合、最近愛用しているフィルム(Rollei RPX400)の長巻は8000円ほどなので、1本あたり420円である。このくらいなら結構気兼ねなく使える。

別にそこまでして…という方もいらっしゃる(というか、多い)と思うが、少し手間をかけて工夫することで、結構コストは下げられる、ということを覚えておいていただけると幸いである。お金かかるから撮らない…では、勿体無いので。

※2019.7.10追記
見返していて大切なことを書き忘れていた。長巻は確かに安く済むけれど、自分で巻いたフィルムだとお店で現像してもらえない場合があるので注意が必要である。基本は自家現像前提の話であることを付け加えておく。

 

おしまい

 

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