フィルム自家現像のススメ 前編

立入禁止

モノクロ写真を撮っていると、いずれ行き着くのが自家現像である。いや、行き着かない人もいるかもしれない。。。今日はそんな、フィルム自家現像の話。

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なぜ自家現像なのか?人によって、理由は様々であると思うが、大きく分けて3つくらいなのではないだろうか。ひとつめは、現像代の節約。ふたつめは、現像待ち時間の短縮。そしてみっつめは、条件をコントロールすることによる好みのネガ作りである。

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現像代を節約する

自家現像をすると、現像代を節約することができる。きっかけはここから、という人も多いのではないだろうか。初期投資はかかるものの、日々の現像代を考えるとかなりお得になる、はずである。(撮影頻度によってはそうならない場合もある)実際どのくらい安くなるのか?

計算してるサイトなんかもあるけれど、自分で計算してみた。せっかくなので載せてみることにする(久々に真面目な?ネタ?)結論から言うと、お店に出すとだいたい1本500円かかるのに対して自家現像のコストは、1本あたり20円~150円くらいである(使用する現像液による)

Wine Glass

それでは計算の内訳をご紹介していこうと思うが、計算の条件がいくつか。
・停止液は渡しの場合水で代用しているので、計算から外している
・使う液の量は、ステンレス製の35mmフィルム1本用のタンクで計算(250cc)
定着液は、中外写真薬品製のマイフィクサーを使用している。
こちらは1Lで813円(2015年5月現在ヨドバシ価格)、希釈して5Lになる。データ上では、1Lあたり24本定着可能と記載されているので、813円/(24×5)=7円/本という計算になる。

次にドライウェルであるが、こちらは富士のドライウェル(っていうか商品名だった)を使用している。こちらは200ccで349円(2015年5月現在ヨドバシ価格)、200倍希釈なので、希釈すると40Lになる。1本に使うのは250ccなので160本処理できる計算である。

本来再利用できるものではあるが、高価なものではないので使い捨てとしている。(以前、再利用しすぎてゴミ?が発生し、ネガを汚してしまったこともあった)と、いうことで、1本あたりのコストは349円/160本=2円/本という計算になる。以上から、現像液を除いたコストは1本あたり9円、ということになる。

Papers

さて、それではコストを左右する現像液の話に移っていこうと思う。尚、今回は下記の現像液について計算を行った
Kodak D-76, Kodak T-Max Developer, Rodinal(R09 Oneshot)
計算方法は全て同一であり、 購入価格/原液容量x必要容量 という計算式で算出している。

一例として、D-76の計算をしてみる。1ガロンで購入しているので、購入価格は1090円(2015年5月現在ヨドバシ価格)1ガロン=3.8Lとして、原液1Lの価格は287円。私の現像は、1:1希釈で行っているため、1本に使う現像液は125cc(0.125L)であるので、1本あたりの価格は36円となる。

つまり、定着・ドライウェルと合わせた価格としては、1本の現像価格は45円である。

同様に計算した結果(定着・ドライウェルを含む価格)は下記の通りである

D-76 1:1 ・・・ 45円
R09 1:25 ・・・ 56円
T-Max ・・・ 139円
R09 1:100・・・ 21円

最後のR09 1:100は、R09現像液を1:100で希釈し、静止現像するという条件である。こうすると、かなりコストが下がる。とはいえ、王道のD-76 1:1現像においても、現像代は50円程度である。お店現像が約500円程度とかんがえると、1/10のお金で現像ができる。

Sarushima

これを魅力にして、自家現像を始める人も多いであろう。かくいう私も、自家現像するようになってから「現像にお金がかかる」という概念を失い気にせずバシバシ撮るようになってしまった(2014年は平均20本/月)実際には自分の時給がかかってくるわけではあるが…

たくさん撮りたいけど現像代が…という方にはオススメである(但し、その後のスキャンはなかなか大変である…ということは付け加えておく)

あぁ!

撮ったその日に写真を見る

モノクロフィルムというものは、基本的にお店では即日現像が不可能である。と、いうのは普通のカラーフィルムとは処理が違っているからで、外注になってしまうため最低でもは中1日、長いところでは1週間ほど待たされる。

※2019.5.28追記
最近では処理にかなり時間がかかるらしい。フィルムや現像所にもよるが、1~2週間くらいかかるのが平均のようである。タイヘン!

待つのが楽しい、というフィルムの楽しさもあるものの、やはり人間というもの、撮った写真がちゃんと撮れているのか早く見たくなるものである。

私が熊本にいた頃、DELTA3200という特殊なフィルムを時々使っていた。これが曲者で、九州内で現像できる場所がなく、東京のラボ送りになってしまっていた。結果、お願いしたお店から外注先へ、外注先から東京のラボへ、現像して外注先へ、そして頼んだお店に帰ってくる…という経路をたどるため、写真になって帰ってくるまで約2週間の時間を必要としていた。こりゃーさすがに待てない!と考えたのが、私が自家現像を始めたきっかけである。

もともとはDELTA3200だけは自分で、と考えていたのだけど、その日の夜に現像できちゃうことに味をしめ、結局全て自分でやることに…今ではすっかり、撮って帰ってきたら現像、というワークフローが出来上がってしまっている。

最後に条件のコントロールであるが、こちらは話せば長くなりそうなので、またの機会に取っておくことにする…

後編へつづく。

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