板金ライカは男のロマン?

東館

初めて手にしたライカはバルナックライカだった。バルナックの中でも、完成形と言われるIIIfではなく、初期に作られたIIIaである。この時代のライカは板金ライカと呼ばれている。

板金って、どういう意味かって?

職人さんが金属の板を叩いて形をつくっていくということ。つまり、手作り感満載…ではなく、完全手作りのカメラなのである。男って、こういうのに弱いんだよね…(俺だけ?)それを知ってから、ライカを探しに行ったときはIIIa一択であった。

Osaka Station

そんな手作りカメラでも、ちゃーんと撮れるのである。(この記事の写真は、全てIIIaで撮影したもの)さらに、板金じゃなくなったライカに比べて一回り小さいのである。IIIcやIIIfはダイキャスト方式と呼ばれ、金型に溶かした金属を流し込んで作っている。よってボディの精度や剛性なんかは向上しているものの最低肉厚とかの関係か、一回り大きくなっちゃっているのだ。

ちなみに完全に板金で作られたのはIIIaまで、IIIbはファインダーブロックのみダイキャスト方式、IIIc以降から完全ダイキャストへと進化している。

そして、この小さなボディに外付けの丸いファインダーなんかを付けるととっても可愛いカメラになってしまうのだ。そんなわけで、手の小さな女性にもオススメできる!

hollywood

IIIaに沈胴式のエルマーなんかを付けた日には、沈胴させてポケットにも放り込めてしまう(重さはずっしりあるけど)私自身、M3とM2も手に入れたけれど、気軽にスナップしながら散歩、なんていうときには軽くて小さいIIIaを選ぶ。コンパクトなので、通勤カバンの中にも入れておける

操作は今時のカメラに比べればちょこっとだけ面倒だけど、ロマンの詰まった、愛しいカメラなのである。

※私のIIIaは製造番号を見るとIII型のようである。しかしシャッター速度は1/1000まで存在するのでLeicaオフィシャルで改造されたもの…なのかもしれない。この頃のライカのカメラは純正改造なんかもあったりしてよくわからないのだ。

 

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