ライカの作法

Leica M3
道具には使い方、作法というものがある。
カメラにも、撮影までの一連の流れ、というものがあるだろう。
では、ライカ独特の作法というものはあるのだろうか。
自分なりに考えてみた。

Shooting!

近年の多機能AFカメラの作法としては

①絞りを合わせる
②カメラを構える
③半押ししてAFでピントを合わせる
④同時にAEで露出が決まる
⑤構図を決める
⑥シャッターを切る

これで写真が撮れる。
多点AFが使えるカメラであれば、⑤は必要ないかもしれない。
プログラムAEを使えば①も必要ない。

ライカでは③と④を手動で行わなければならない。
従って、ライカの場合は順番がやや異なる
手動露出に慣れていないと、こんな感じではないだろうか

①露出計で露出を測る
②絞りを合わせる
③シャッター速度を合わせる
④カメラを構える
⑤ピントを合わせる
⑥構図を決める
⑦シャッターを切る

工程としては1工程増えただけであるが
特に①と⑤に時間が取られてしまうのではないだろうか。

Nikon and Beer

これが慣れてくると、露出は測らなくても大体わかるようになる。
そうなると、

①絞りを合わせる
②シャッター速度を合わせる
③カメラを構える
④ピントを合わせる
⑤構図を決める
⑥シャッターを切る

ひとつ、しかも時間のかかる工程がなくなった。
さらに、ここでも述べたように
場の明るさを常に意識してその場の明るさに合った設定にしていれば
シャッターチャンスが訪れたときには既に露出が合っている状態になる。

そうすると

①カメラを構える
②ピントを合わせる
③構図を決める
④シャッターを切る

だいぶ短くなった。

もうひとつ、スナップにおいては多少絞って撮影することが多い。
「距離感」というものを鍛えることで、被写体との距離がわかれば
カメラを構える前に、手元でピントを合わせることが可能である。
ここまでいくと

①カメラを構えて構図を決める
②シャッターを切る

これなら撮影まで一瞬であろう。
たぶん、これがライカの究極の作法なんじゃないかなぁと思っている。
だってほら、目で見なくてもどのくらいの距離にピントが合っているか
ピントレバーの位置で読み取ることができるではないか。

もちろん、ポートレイトなどピントがシビアなケースでは
この限りではないかもしれないが、
露出までは構える前に決めてしまっておく、という部分は有効なので
慣れてしまえばそこまで1枚撮るのに時間がかかるわけではない、と思う。

OM Girl

こうやって、自分の腕の一部になっていくのが
機械式カメラのもう一つの楽しみなのかもしれない。

もちろんこれらの話はライカに限った話ではない。
(ピントレバーの件はレンズによるけれど)
機械式マニュアルカメラであれば大抵はこれが作法だと思う。
ただなんとなく、ライカを主語にしてみただけである

おしまい。

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