ふとデータ化した画像を見て思った。なんかジャギジャギしてる…?レンズの性能かもしれないし、窓ガラスを通して撮っているのでそのせいかもしれない、けどなんだか解像感がいまいちな感じがしたのである。
普段拡大してみるようなことは(意味がないと思ってるので)あまりやらないのだけど、画像を等倍まで拡大して見てみると驚きの真実がそこに…
空の部分を拡大したものである。えらく粒状感が出てしまっている。お前はDelta3200か(いつものケントメアです)
実はこれ、最初は現像液の疲労だと思っていた。最初に気づいたときがT Max Developerを試している頃で、実はその現像液、去年で使用期限が切れていたのである。現像液がヘタってて粒状感が変に出ちゃったんだな…くらいに思っていた。
しかし上の写真、これは私の定番ケントメアをD-76減感処理をしたものである。やっぱり同じように妙な粒状感を感じる。
レンズのせいでこのようなノイズが生まれるとも思えない、現像液が原因でなければフィルムか?とも思ったが、長いことケントメアを愛用しているがこんなことは初めてである。とすると怪しいのはデュープに使っているデジカメ…
そこで確認のため、ネガを通さずにライトボックスにカメラを向け、シャッターを切る。もちろん真っ白な写真ができあがるわけだが、それをいつものようにiPadに取り込んで反転処理をして(しなくてもよかったけど)拡大してみる。大当たり。
他のメーカーのカメラでは試していないけれど、これはフジのデジカメ特有のノイズなのではないだろうか?(デュープにはX-E1を使っている)フジのX−Trans CMOSセンサーと呼ばれるセンサーはカラーフィルターをランダムに配置することで(詳細知りたい人はぐぐってください)いろんなイイことを実現しているが、反面このような不規則なノイズが乗ってきてしまうのではないだろうか?
気づいてしまうとどうも気持ち悪い。なんとかしたいがデジカメはこれ(X-E1)しか持ってない。買い替えか!?ネガデュープ用にα7買うか!?とか考えたが、一旦落ち着いてソフトウェアでなんとか処理できないかを考えてみた。
まず、RAW出力をJPG出力に変更してみた。効果はてきめん!ほぼノイズは気にならなくなった。しかし、RAW出力を出力のときに得られていたシャープネスは消え、拡大するとぼんやりと見える絵になってしまう(圧縮されているので当たり前か)
それなら現像時になんとかすれば!と思ったが、私が今使っているのはiPadのPhotoshop Expressという無料のアプリ、PhotoshopをはじめRAW現像できるソフトは持っていないので、今の環境ではこの手は使えない。
カメラを買い換える、その選択肢もありだろう。α7はまだ高いとはいえ、安いAPS機なら手に入れられるかもしれない。でも安いとはいえそのためだけにお金を積むのも…誰か、余ってるミラーレスカメラあったら譲ってください(その前に一旦お借りして試してみたいけど)
と、いうわけで結局根本的な解決はできていない。現状はRAWで取り込み、iPadで現像する際にシャープネスを上げない(どうも何も設定しないとアプリの標準設定でシャープネスを上げられてしまうようで、それも粒状感を増加させる原因になっていた。ので、そこはキャンセルするようにする)という単純な対応でお茶を濁すことにした。いずれは機材を入れ替えるか、フィルムスキャナを買うかしたいところである…
気にしなければ気にならないのに気になりはじめると気になっちゃうというのが人の性、この記事を読んだみなさんは自分の写真はどうなってるかチェックしたくなるかもしれないが、チェックしないほうが幸せかもしれない…