フイルムの特性曲線 その②

TSUBAKI
※写真と本文は関係ありません

その①はこちら

いつになるやら…と言いながら連日の投稿になってしまった。それだけハマっているということである(熱しやすく冷めやすい)とりあえず前回はベースとなるデータを取ってみた。普段愛用しているD-76と、ちょっと気になるTMax Developer、そして新しいSilversalt Developerの3種類をとりあえずエイヤで現像時間を10minと設定して特性曲線を作成してみた。

今回はそのデータをもとに、現像条件を変化させた特性曲線を作成してみる。第1弾は常用しているD-76のトーンに近づけることを目標として、TMax Developerの希釈濃度を変化させてみることにした。

具体的には、その①での条件が1+9だったのに対し、1+7に希釈率を変えてみる。1本現像するのに必要な液量は250mlなので、1+9だと原液が25mlだったのに対し、1+7だと30mlちょっとになる(厳密には31.25ml)

現像時間、撹拌条件は変えず(10min 60/60/3)に現像を実施、出来上がったネガの濃度を測定すると、こうなった。

中間部のトーンがいい感じに一致している。一発目でこれが出るとはなかなかやるじゃないか(運が良かっただけ)。しかし、中間部は同じだがシャドー部はD-76に比べると立ち上がりが早く、ハイライト部もサチレートせず伸びている。

つまり、シャドーは潰れずハイライトは飛び気味になるということが予想できるに情報が残るということは黒が潰れずに残る、ということで一見良さそうであるが、意思を持ってシャドーをカットしないと締まりのないユルい写真になってしまう可能性があるので気をつけなければいけない。

一方でハイライトのヌケは良さそうなので、適度にシャドーを落として焼くことでメリハリのある写真に仕上げることができるような気がする。曇天時なんかの写真には丁度いいかもしれないと思う反面、夏の晴天屋外みたいな写真はD-76のほうがコントラストが抑えられていいかもしれない。

ちなみに、Tmax同士、希釈条件違いの曲線を重ねるとこうなる

ベース濃度に若干差が出てしまったため少し見づらい部分もあるけれど、シャドー部は変わらずにハイライト部が立ち上がってきているのが読み取っていただけると思う。現像液の希釈率を下げる(=濃度を上げる)ことで現像能力が上がり、同じ時間処理をすると全体的に現像が進み濃度が上がった結果であると言える。このとき、シャドー部はもともとの露光量で決まってくる(=反応している銀粒子の量が少ない)のであまり変わらず、ハイライト部は現像の強さ(濃度や時間)によって決まる(=反応している銀粒子の量が多い)ため濃度が上がり、結果としてコントラストが上がってくるわけである。

ちなみにハイライト側で曲線の形が変わっている(傾きが緩やかになる変曲点がより右側へ移動している)のは、現像液の濃度が上がって現像能力の限界が上がったからかなー…と考えている。濃度を変えず時間だけを増やすと、変曲点の位置(左右)は変わらず、全体的に曲線が上に持ち上がるようなイメージになるのではないだろうか

さて、TMaxの方はそこそこ狙った特性が一発で出たので次はこの条件で実写してみようと思う。そして、その③ではSilversalt現像液をやはりD-76のトーンに近づけるべく条件の調整を行っていこうと考えている。その①でも述べたように、まずは現像時間を短くしてみるところからはじめ、撹拌条件を変更するところもトライしてみたいと考えている。乞うご期待…!?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です