熊本城を後にして、熊本で一番好きな場所、河原町にやってきた。
3月に開催したグループ展で展示した写真を撮ったのも、ここ
この写真展の直前、火事により街の半分が焼失してしまったのである
ここにもアーケードがあったのだ。
半年も経っているので、全て撤去されて更地になっている。
奥に見える壁が防火壁になっていた為、奥側の被害は少なく
向こう側に行けば、変わらぬ風景を見ることができることが唯一の救いだろうか
燃え残った側に移動し、振り返ってみる
この奥には、アートの街として栄えた河原町として
いろいろなアーティストが作った作品の入ったガチャガチャがあった。
壁が抜けてしまい、今では向こう側が見える。
アートの日につくったペイント。
こちらは今でもしっかりと残っている。
ちょうど、防火壁に隣接する部屋においてあったというカメラ
まるで戦場から掘り出されたように、溶けてしまっている。
持っているのが持ち主の方なのだが、レンズは買ったばかりだったそうな。無念…
河原町の入口にあったペイント。崩れてしまっている。
これは火事の被害でもなく、地震の被害でもなく
焼け跡を撤去するために入ってきた重機により崩れてしまったらしい。
幸い、地震による被害はほとんどなかったようで、
燃え残った場所には、相変わらず若者がお店を構え、
心なしか、一時期よりはすこし賑やかになっているように思えた。
熊本にいた頃、最もお世話になった場所のひとつが
こうして燃えてなくなってしまった
形あるものはいつかなくなる、ということを忘れないように
これからも、日々の当たり前の風景を写真に遺していこうと思う。
3年前、1枚目の写真を撮ったあたりから撮影した1枚。
もうこの景色を見ることはできない。
来年、河原町の写真あつめて写真展やろうかな…やりたいな…