ライカの魅力

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昔はライカ嫌いだったのに(実はそうでした)
今ではすっかりライカの人になってしまった私

ライカってやっぱりいいんですか?
なんて聞かれることもあるので少し考えをまとめてみることにする
あ、フィルムライカしか使ったことないのでデジライカはまた違うかもしれません

ライカでしか撮れない写真

ライカが生まれた頃(1930年とかそのくらい)、世界には大きなカメラしかなかった。
ごついカメラを持ち歩いて、三脚に据えてよいしょと写真を撮る
そんなのが当たり前な世界では、ライカでしか撮れない写真があった。
これはまぎれもない事実だと思う。

しかしその後35mmのフィルムカメラが爆発的に増加
一眼レフカメラなんかも便利に使えるようになり
今では誰もが持っているスマホについているカメラがめちゃめちゃ高性能になっている

そんな中、ライカでしか撮れない写真があるのだろうか

wedding ceremony

ライカでは撮れない写真

物理的にいうと、
ライカで撮れない写真はあっても
ライカでしか撮れない写真はないと思う

寄れない(最短撮影距離は70cm~1m)
フレーミングは適当
望遠レンズは苦手

などなど、撮れない写真は多い。
もちろん、接写アダプタやビゾフレックスなど、
オプションが多く用意されている為、多くは対応可能である

しかし、一眼レフであればそれ一台で撮れる写真を
オプション機器を組み合わせてやっと撮れるというのも…どうだろう

non-alcohol

そんなライカの魅力

メカ好きの自分としては、まず「カメラとしての魅力」を感じる。
60年前の技術を集結させて作り上げられているライカは機械としての魅力が高い。

60年、バルナックは80年前に作られた機械にもかかわらず
きちんと整備されたものであればまだまだ元気に動いてくれる。
ただ動くどころか、操作のフィーリングも最高レベルで気持ちがよい。

正確に言うと、使っているときは操作感なんて気にならなくなる。
空シャッターを切りながら「シャッター音いいねぇ」とか
空巻き上げをしながら「巻き上げのフィーリング最高だねぇ」とか
そういう楽しみ方ももちろんあるけれど、
写真を撮るときにはいちいちそんなこと考えてない

機械の操作感で一番大切なのはそこではないかと考えている

俯瞰

最高の操作感

最高の操作感とはなんなのか
私も機械設計者のはしくれとして「フィーリング」の開発に携わったこともある

その経験から今のところこれだと思っている最高の操作感は

”何も感じないこと”

これに尽きると思っている。

カメラは写真を撮る道具に過ぎない。
だからこそ、写真を撮るときに写真を撮る以外のことを考えさせるようでは
いい道具とは言えないと思う

巻き上げに引っかかりがあったり
絞りリングの動きが、ヘリコイドの動きが渋かったり
ひっかかったりしていると、全ては雑念につながる

雑念が生まれればいい写真は撮れない。

ライカの全てにおけるスムーズな操作感によって
ユーザーの雑念を極限まで減らすことで、撮影に集中することができる

それがライカの魅力のひとつではないか、と思っている。

柔光

ライカを愛するひとたち

ライカを使う人達は、ライカに対する愛が深い。
私はそこまででも…と思っているけれど、こんな記事書いちゃうくらいなので
きっとライカ愛が深くなってしまっているのだろう

同じものを好きな人が集まると、話が弾む。
そんなこんなで、ライカは人と人をつないでくれる道具になる。

私自身もライカ使いということでつながったご縁もたくさんある。
ライカを使っている友達ができると、その友達に紹介され、
さらにその友達に…という感じで広がっていく。

ライカは人をつなぐのである。これもまた魅力の一つだと思っている。

もちろん、これはライカに限ったことではなくて
他のカメラでも、同じカメラを愛する人たちで盛り上がり
つながることはあるだろう

ただ少しだけ、ライカは(高価なこともあり?)愛の深い人の比率が多い気がする

路地裏の人影

あらためて、ライカでしか撮れない写真

冒頭で、ライカで撮れない写真はあっても、
ライカでしか撮れない写真はない、と述べた

しかしこれは物理的な話だけであって
精神的なものも含めるとちょっと話が違ってくる

先に述べたような、存在を感じさせず撮影に集中できる操作感や
ライカを使っているという意識は、少なからず撮影者の心に影響を与える

その結果、他のカメラでは撮れなかったものが撮れることはあるだろう。
さらにはコンパクトで(女子にはかわいいと言われやすい)カメラの外観から
構えず、自然な表情のポートレイトを撮ることができる可能性も
高くなるのではないだろうか
(ポートレイトについては撮影者の人柄による影響も大きいので
ライカを使えばいいものが撮れるというわけではないので要注意)

機械式の安心感

これはライカに限った話ではないけれど
やはり機械式の安心感というものは外せない魅力である。

電子式のカメラは便利ではあるものの、
今の時代、いつ壊れるかわからない、壊れたら治せないという不安がつきまとう。

そういった意味で、完全機械式のライカは
この先も長く使えるという意味での魅力も持っているだろう。

 

とりとめがない感じになってしまったけれど
これが私の考えるライカの魅力。

異論反論あると思うけれど、こればっかりは人それぞれだと思うので仕方ないと思う。
むしろ、あなたの考えるライカの魅力を教えてもらえると嬉しい

ちなみにこの話はカメラに限った話である
レンズの話はまたいつか…

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