アクティブなアイツとうまくやる

かわいくはない

コンパクトフィルムカメラのオートフォーカスには大きく分けて2種類ある(一眼とかも含めるともう少し種類があるが、今回はコンパクトに限ったお話)ひとつはパッシブ方式と呼ばれるもので、その名の通り光を取り込んで(受身的に)その情報によって被写体との距離を測る方式である。

そしてもう一つの方式が今回の話のネタであるアクティブ方式であり、その名の通りカメラから赤外線などを(能動的に)発して、その反射によって被写体との距離を測る方法である。これらは一長一短であり、中には両方の方式を備えたハイブリッド方式なんてのもあった…らしい。

さて、どちらの方式にどんな特徴があるか、というのはおいといて今日の主題はアクティブ方式とうまく付き合う話である。アクティブ方式が最も苦手とする、そしてかなり致命的な弱点が

ガラス越しや、鏡越しではピントが合わない

ということである。

前述したとおり、アクティブ方式は赤外線などを発してその反射で距離を計っている。ということは、ガラス越しに何かを撮ろうと思っても発射した赤外線はガラスで跳ね返ってきてしまうので、カメラはガラスにピントを合わせてしまう。こうなると電車のガラス越しに手をふる彼女はピンぼけになってしまう(なんの話だ)

また、冒頭の写真のような鏡越しの自撮りを撮ろうとしても、鏡にピントを合わせてしまうのでピントが合わない(実際は自分〜鏡の距離の2倍の位置にピントを合わせないとピントが合わない。ちなみにパッシブ方式では直接取り込んだ光を解析してピントを合わせているのでガラス越し、鏡越しでもピントを合わせることができる)

かといって、ガラス越しに写真を撮りたいことだってある。そんなときどうすればいいのだろうか?

selfie

実は、今人気の(?)natura classicaもアクティブ方式を採用している。よってガラス越しではピントが合わせられないのだけれど、なんとnaturaには遠景モードというものが存在する(無限遠にピントを固定するモード)説明書を見ても、ガラス越しに撮るときは無限遠モードにせよ、と記述されている。無限遠になるので厳密にはピントは合わないのだが、ガラスにピントが合ってしまうよりはマシな写真が撮れるのではないだろうか(上の写真は遠景モードにせずに撮っている。見事に鏡にピントが合っている)

では、無限遠モードがないカメラはどうすればよいのか?先日入手したAutoboy Lunaもアクティブ方式である。ちなみに冒頭の自撮りはLunaで撮ったものである。ボケボケ〜

そもそも説明書にはなんと書いてあるのか、調べてみると

  • ガラスにカメラをくっつけて撮る
  • ガラスに対して20度以上の角度をつけて撮る

この2つの方法が提唱されている。これってどういうこと?少し考えてみよう。(よくよく見てみると、カメラによっては2つめの方法しか記載されていない。気になる人は自分のカメラの説明書を確認してみよう)

まずひとつ目のガラスにカメラをくっつけて撮る方法は、目の前にガラスがあるので赤外線を発したカメラは「眼の前に被写体がある」と認識する、距離にして数cmだろうか。しかし大抵のカメラは最短撮影距離が45〜60cmであるから、そんな近くにピントを合わせることはできない。そういった場合にピントは無限遠に合うようになっているのだとすると、ガラスにカメラをくっつけて撮ることで擬似的に無限遠モードに切り替えたのと同じ効果を得ることができる。

ふたつ目、ガラスに対して角度をつけて撮る方法は、もうおわかりかと思うが赤外線の反射を検知して距離を計っているので、平面に対してある程度以上の角度をもって対峙すれば、発射した赤外線は壁に反射してどっかにいってしまう。そうすればカメラは「赤外線が反射して帰ってこない、無限遠だ!」ということでこちらも擬似的に無限遠モードを実現しているというわけである

Active AF

これを応用すると、ガラス越しに撮る前にカメラを空に向けて(それだと露出がずれてしまうなら明るさが同じくらいで遠くの被写体に向けて)シャッター半押しでピントを合わせ、そのまま撮りたいものにカメラを向けてシャッターを切れば撮ることができる。また、難易度は上がるがガラス越しに撮りたいものとの距離と同じ距離にあるものでピントを合わせて半押しのまま被写体に向けてシャッターを切ればちゃんとピントがあった写真を撮ることもできる。

長々と書いてしまったが、この辺を理解して使うとアクティブAFのカメラを使うのが楽しくなるかもしれない(ちょっと楽しくなってきた)

難しい!わけわからん!という方は、気にせずにこれまで通り楽しく写真を撮ろう!

 

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