新生ACROS

落ち葉

ご存知のとおり、ACROS IIが発売された。2019年秋発売と言われながら音沙汰がなく心配指定たが、ギリギリ秋と呼べる時期に間に合ってくれた。早速試写して現像してみたのでご紹介しておくことにする。残念ながら暗室プリントはまだできていない。

結論から言うと、これはACROSであろう。いやそりゃ当たり前なのだけど、”made in UK”であることから某イギリスのフイルムメーカーのOEMだとか、中身は○ルタだとかって話が聞こえてきたけれど、これはACROSだと思う、というのが私の感想である。旧ACROSのヘビーユーザーであったわけではないので信じるかどうかはアナタ次第であるけれど、デ○タとは違う、そんな気がするのである。

ロマンスカー

あくまでここに載せているのはフィルムスキャンしたデータであるので、いくらでも加工できるといえばそれまでである。が、まるでデジタルのような高解像度、なめらかで美しいグレートーンなど、ACROSを思わせる特徴が顕著に現れているように感じられる。解像度やグレートーンについては素性がよくなければ加工でどうこうなるものでもないので、やはりACROSはACROSなんだろうと思う。また、旧ACROSは実効感度が50くらいしかない(シャドーが落ちる)感じがしたけれど、新生ACROSは100で撮っても露出が不足している感じがしない(単に条件が良かっただけかもしれない)これは結構使えるフイルムに進化しているのではないか!?

1本

実際、アマラボの中の人が富士フィルムに問い合わせをして、ODMであるという回答を得ているということなので、やはりこれはACROSなのだ。

このご時世、生産委託までして1つのフイルムブランドを残そうとした富士フィルムに敬意を評して、100のフイルムを使うときは積極的に使っていきたいと思う(ぶっちゃけあんまり機会ないのだけど…)

追伸:OEMとODMについて:長いので興味ない人は読み飛ばしてください

文中で「ODMなのでACROSだ」と述べた。が、OEMとODMの違いを考えると、OEMとしたほうがよりACROSであると言えるなぁと感じた。OEMはOriginal Equipment Manufacturingの略であり、すごく単純に言うと「製造を他社に委託すること」である。対してODMはOriginal Design Manufacturingの略であり、これまた単純にいうと「設計製造を他社に委託すること」となる。つまり、OEMとした場合はACROSのレシピ(乳剤の成分や配合の割合など)を公開し、そのレシピで製造だけを他社にお願いすることになるわけだけれど、ODMとなっているということは、極端な話「ACROSみたいなフイルム作ってよ」と委託し、旧製品のレシピとは全く異なるレシピで作られている可能性もある、ということにある。

こう言うとOEMのほうが良くて、ODMでは従来通りじゃなくなっちゃって別のフィルムだ!なんて声が聞こえてきそうだけれど、実際には工場が違えばラインの構成も違う、持っているノウハウも異なるだろうから、生産場所にあった形でオリジナルの性能を再現できる形に再設計する方が合理的であると判断されたのだと思う。委託先に技術力があることは誰もが知っていることだろうし、今回の形が最善の選択だったんだろうと思う。
(OEMとODMについて、解釈が間違ってたら教えてください)

とりあえず、四の五の言わずに使ってみるといいと思う。これはACROSだよ!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です