今日は少し(かなり?)マニアックな話。素人にはオススメできない。…というのは冗談だが(マニアックな話というのは本当)フィルムの現像とかやったことない人にはわけわからない内容になってしまうことをここに宣言しておくことにする。
私は普段、カメラやレンズは数台・数本を使いまわしているが、フィルムと現像液、現像条件はここ数年変えていない。仕上がりに関して現状で満足しているというのもあり、コストも抑えられているので変える理由がないためである。
フィルム:Kentmere 400
露出:EI200(感度200設定で撮影)
現像液:D-76 1:1
現像条件:20℃で10分
東京に戻ってきた頃からこの条件でやってるので(最初はフィルムがRPXだったりしたけれど)かれこれ4年近くはこの条件で固定していることになる。もちろん、路地ナールだったりT-Max Develeoperなんかを試したこともあったけれど、ベースの条件を変えるほどの違いは感じられず、結局この条件を保っている。
(今Flickrを確認したらKentmere400のタグがついた写真が32000枚ほどあった。36枚撮りフィルムにして900本弱、多いと思うか少ないと思うか…)
新たな現像液に挑戦
さて、そんな私がふと思い立って違う現像液を試してみることにした。モノクロ人間御用達のSilversaltさんでオススメされていたということもある。微粒子でファイントーンの結果が得られるらしい…どっちも好きだからこれは試してみなければ、と思い立ったわけである。
とはいえ簡単にはいかない。まず、あまりメジャーな現像液ではない?ため情報が少ない。一般的な現像液だと大抵ほとんどのフィルムに対して現像時間の情報が存在する(公式だったり、非公式だったり)のだが、Atomal49でKentmere400を現像した情報は見つけられなかった(海外サイトをくまなく探せばあるかも?)
そんなわけで、現像時間を予想して一発処理をしてみて、そこから微調整することが必要になる。エイヤで時間を決めてもいいのだけれど、世間にはせっかく情報が溢れているので利用させてもらうことにする。
現像条件を予想する
まず、D-76における条件が今私が行っている条件と同じフィルムを探す。具体的に言うと現像時間が1:1 20℃ 10minのフィルムを探す。そして、そのフィルムに関してAtomal49の現像時間情報がないか確認する、なければもとにもどってやり直し。これをやっていけば大抵同じor近いフィルムでの情報は得られるので、その条件で現像すれば「大外し」は避けられると考えている。
今回はEfke100が同条件だったためその数値を利用して現像時間を12minとしてみた。結果がこの記事で掲載している写真である。
結果として悪くはないけれど、ネガを見ると全体的に濃い目の印象を受けるので、次は少し現像時間を短くして10minという条件で現像してみることにする。さてどうなるか、乞うご期待。