ジャパニーズ・ズミクロン | Canon 35mm f2.0 LTM

Takashimaya
先日、こんな記事を見かけた

ライカのレンズは素晴らしい。これは間違いのないことである。私もライカのレンズは大好きだし、たくさん持っている。普段使うのも大抵ライカのレンズである。

しかし、同じ時期に日本で作られたレンズ、これがまた馬鹿にできない写りを生み出してくれる。日本がまだ欧米の製品をコピーしてつくってた時代、しかしただ真似をするのではなく、日本ならではのアイデアなんかを盛り込んで進化させていった時代のものである。

Pictgraman

ライカレンズで有名なSummiluxの35mm、実はこのレンズが発売される数年前に、日本のキヤノンが35mm f1.5というスペックのレンズを発売していたのである。また、当時広角レンズはズマロン28mmのf5.6が最も明るかったライカに対し、キヤノンは28mm f2.8というレンズを生み出していた(これも持っていたけど手放してしまった)

そんなキヤノンが生み出した35mm f2.0のレンズ。海外のサイトではジャパニーズ・ズミクロンと呼ばれることもあるレンズをご紹介する。

ちなみに購入してすぐの記事はこちら

Cellos

4群7枚というレンズ構成は7枚玉のズミクロンに近く(ただし7枚玉は5群)このへんがジャパニーズ・ズミクロンと呼ばれる所以なのだろうか。7枚玉は使用したことがないので比べることはできないが、写りも近いものがあるのではないかと思う。

上の写真はみなとみらいホール(大ホール)の舞台裏の風景である。あまり明るい場所ではないけれど、開放f2.0あればちゃんと撮れる。これは多分2.8くらいまで絞ってると記憶しているが、いざというときにf2.0が使えるというのは心強いものである。

夏祭り

コントラストは低くはないが高すぎないので、提灯に露出を合わせたとしてもシャドーが潰れずにしっかりと写してくれる。これでも記憶によればf2.8の1/20くらいだと思う。提灯以外の明かりは無いビアガーデンだったが意外と写るものである(フィルム感度はいつもどおり、EI200)

夏祭り2

あー暗かったかな…と思って同じところで撮り直した1枚。おそらく絞りを開けてf2.0の1/20で撮ってたと思う(記憶が曖昧)ひとつ前の写真に比べ、光源部(提灯)まわりのフレア感は増加しているものの、ピント面(らしき部分)はしっかりと解像しているし、周辺もズミルックスのように大暴れするわけでもなく、8枚玉ズミクロンの開放よりもしっかり写っているように思える。

in Starbacks

当然、明るい場所で多少絞って撮ればなんの問題もなくしっかりと写る。8枚玉やズミルックスにくらべるとやや線が太い感は感じるものの、比べなければわからにレベルだと思っている(時間があれば3本同条件で撮り比べとかもやってみようか)

sleepy...?

ただし、同じ条件でも時折描写がユルくなることがある。これはレンズの問題と言うよりもピントの問題のような気がしているので私の腕の問題ではあるのだが、ピントリングの回転角がライカレンズに比べ少ない(ライカが無限~最短1mまで180度ほど回るのに対し、このレンズは90度~120度程度)ため、ピント合わせの精度としてはやや劣るところがあるのかもしれない(微妙なピント調整ができない)

 

と、ここまで写りの話をしてきたけれど、おわかりいただける通り総括としては「やや劣るところあるものの十分な性能を有している」レンズであることがわかる。

そうそう、あともうひとつだけ欠点を上げるとすれば、ピントノブがない。あちこちの記事でも書いているように、私はピントノブ操作が好きなので、ノブがないのはマイナスポイントなのである…逆にノブが邪魔っていう人にとっては良いよね。

さて、冒頭でご紹介したワタナベさんの記事でも語られているが、ライカレンズは高価である。ましてライカの35mmレンズはなんだかとんでもない価格がついていることが多い。参考までに数ヶ月前に銀座の某所で「レンズカビ跡有りの8枚玉ズミクロン」が40万円程度の価格で売られていた。後の6枚玉や7枚玉はそこまではいかないとはいえ、20万円は下らない。

かたやキヤノンのこのレンズは高くても5万円程度で手に入れられる(最近はどうなのかな?チェックしてない…)と思うと、どちらを選ぶかは、アナタ次第です。(ただしf2のレンズはやや玉が少ないようで見つからない。f2.8はたくさんあるんだけど…)

 

基本的にライカにカラーを詰めない人間なので、写真がモノクロしかないことはご了承いただきたい。カラーで撮ってみたい!という方、一緒に撮影する機会があればお貸ししますので是非撮ってレビューしてみてください。

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