大阪のmikiさんのネタを真似して、パクって、オマージュして、今月撮ったフィルム1本の写真を全部見せながらしょうもないことを2000文字以上で語るということをやってみる企画第二弾。パクったってどうせ写真でも文章でも本家は超えられないのでいいのです(開き直り)
第一弾はこちら
最近がっつりスナップ的な散歩ができていないので、毎月丸1本お見せできるフィルムがないと思っていたのだけれど、今回たまたま1本トーキョーの街を歩いたフィルムがあったので二度目のチャレンジをしてみることにした。しかもそのフィルムはなんとリバーサルフィルムであった、レアだね。
この日は原宿をうろついたあと新宿まで歩き、夜は池袋で友人と飲むという自由な一日であった(子供を見てくれている嫁さんには感謝、でも次の日は一日面倒見ていたので遊び回っているわけではない…ねんのため)突然リバーサルで撮りた意欲が出てきてモノクロを撮り終えたX-700にプロビアを詰めて1日過ごしてみた、というわけである。ちなみに前半は58mm f1.4の古いレンズを使用している。全体的に若干コントラスト浅めな感じがするか…?個人的には好みの感じである。
油断するとカメラとかレンズとかフィルムの話になってしまうので気をつけなければならない。原宿から新宿までの道のりは何度か歩いたことがあるが、正直そんなになにもない普通の道路である。いや横道それればなにかあるのかもしれないけれど、まだそこまで探検はできていない。それでもトーキョーは街歩きに適した街だなぁといつ歩いても感じる。駅と駅の感覚も短く、駅ごとに顔つきの違う街が広がっている。中心となる駅には高層ビルが立ち並ぶのでそっちに向かっていけば目的地に着くことができるし、ビル街が嫌ならそうでないところもある(谷中とか)
天皇即位の礼があるため、都内全域は厳戒態勢である。リバーサルだけどしっかり日付を入れてみた。フィルムで日付を入れた時の色ってネガベース通してるから赤いんだと思ってたんだけどそうじゃないのかな。
同じものや似たようなものが規則正しく並んでいるものってなんだか魅力を感じてしまう。古いマンションの外に室外機が並んでいる景色とか、たまらんよね。
もちろんモノクロとは違う、そしてネガフィルムとも違う、リバーサルっぽい写真になった(当たり前だ)リバーサルはネガに比べると色もしっかり乗るので、どちらかと言うとデジに近い雰囲気になると感じている。だからこそかつてのポジユーザーはみんなデジタルに行ってしまったんだろうなあ…
でも、個人的にはリバーサルフィルムをライトボックスを使ってルーペで覗いたときの感動はデジタルでは味わえないと思っている。フィルムそのものが原盤となるので、フィルムのフォーマットが大きければ迫力も桁違いである。6×7のリバーサルとかたまらない。いつか大判リバーサルに挑戦してみたいと思っている…が、早めにやらないとフィルムがなくなってしまうかもしれない…!?
おっと、結局フィルムの話になってしまった。
代々木駅の周りは小規模だけどごちゃごちゃしていて結構好きである。そのまま北上して南口側から新宿にアプローチし、カメラ好きの集まる西口エリアへ向かう。この日は夜の飲みが始まる前にフィルムを撮り切りたかったのでカメラ屋さんパトロールはせずに散歩を続行。
相変わらずこの辺はいろんな人種の人が入り混じっていて愉快なところである。夜もギラギラと明るいので写真を撮るにもあまり苦労しない。
新宿も中心部に近づいてくるととてもごちゃごちゃしてくる。ごちゃごちゃした街並みが好きなわけではないのだけれど、地方都市などスッキリしすぎているとどうも物足りなく感じてしまうあたり、都会っ子なんだなあと感じてしまう。関東圏で育った人なら共感していただけるのではないだろうか…(地方のまったり感は好きだから住みたいけど月1くらいで東京には来ないと刺激が足りない)上の写真はみんな大好き○ップカメラの1階である。時計もハマるとやばそうだよね。
ネガと違い補正のきかないリバーサルフィルムはダイレクトにその場の光の色が出る。それを嫌う人もいるかも知れないが、私としてはその感じは「その場の雰囲気をそのまま写し取れる」ということで魅力的ではある。蛍光灯とかはめっちゃ緑になるけどね…
新宿のアップルストアはいつ行っても人で溢れている。私が今使っているiPhone 8はここで買ったものなのだけれど、人が多く待ち時間がかなり長い状況で、スタッフのお姉さんが臨機応変に対応してくれてスムーズに購入することができたという思い出がある。設定支援とかデータ移行とかなんにもなくて、端末だけくれ、と言うとスムーズに買えたというそれだけの話なのであるが、その時対応してくれたお姉さんはとても美人だった。(写真は無い)
ここから高田馬場に移動する。夜の約束まで時間があるのでどこかで軽く飲んで時間を潰そうか(というかお腹がすいたのでおやつたべたい)ということで、行ったことがなくて気になっていた高田馬場タップルーム(沼津のベアードビール直営店)に足を運んでみることにした、というわけである。誰かを誘って初めてのお店に行くのは勇気がいるので、こうやって一人でぽっかり時間が空いたときに偵察に行くようにしていたりする。タップルーム都内に何軒かあって何度も行ったことがあるのでいまさら偵察もなにもあったわけではないけれど。
一生懸命ビールを撮っているおじさんの姿がご想像いただけるだろうか?普段モノクロでしか撮らないのでカラーは新鮮である。しかもリバーサルの色味はなんだかビールが美味しく見える気がするのは気の所為だろうか(ビール飲みながらこの記事を書いているからか?)ちなみに、ここから35mm/f1.8のレンズに交換している。少し時代の新しいレンズなので、少しばかりコントラストも高めになっているような…そうでもないような…いかがだろうか?
タップルームはお店によって推している料理が違うのだけれど(原宿は焼き鳥、中目黒はピザ、など)、高田馬場は串揚げだった。ビールに串揚げは鉄板料理である。とは言ってもこのあと飲む約束があるので食事も飲みもほどほどに池袋へ移動し、夜のスナップを楽しむ。感度100のリバーサル(しかも期限切れなのでちょい露出多め)だけれど明るいトーキョーの街は十分にスナップを撮ることができる。フィルムじゃ夜は撮れないとか言ってるそこの君、意外といけるから試してみてほしい。感度100でも意外と撮れる、400なら楽勝、800を詰めればなんでも撮れるのである。
そういえばそんなことを過去に記事にしていたので再掲。
池袋は結構な頻度で来ているので、今更撮りたいものもない…と思ってはいるけれど、カラーで撮るとそれはまた新鮮でいろいろ撮ってしまう。センスがあるとは思わないけれど、この写真が50年後記録的な意味でもいいから価値を持っていればそれでいいかなぁとかも考えている。撮ってすぐに価値の出る写真なんてすぐ価値がなくなってしまうのである!(負け犬のなんとか
トーキョーの夜は明るいなあと改めて感じさせられる写真たちである。この日はほぼAE任せで撮っていた気がするけれど、特別ブレブレで同しようもない写真を量産するわけでもなく(正直、あがりを見るまでは不安だった)十分にスナップできる。
リバーサルでスナップ写真、いかがだっただろうか?最近はフィルムの価格も上がり、リバーサルなんてとても気楽に買えたものではない値段になってしまっている…けれど、リバーサルでしか味わえない楽しみ方もあるので、使ったことがない方は是非一度使ってみてはいかがだろうか?(初めてのときは自動露出あるいは露出計付きのカメラを使うことをオススメする、勘露出でも行けるけど、なかなかシビアである)
夜の街でフラッシュ炊きつつリバーサルでポートレイト、なんてのも楽しいかもしれない。付き合ってくれる人がいたらいつか試してみようかな。