お化けペンタックス | Pentax 6×7

ENGINE
Pentax 6×7 / Kodak 400TX

バケペンと呼ばれるカメラがある。正式名称はPentax 6×7(後にPentax 67)という。いわゆる「中判カメラ」というやつで、少し大きめのフィルムを使い、フィルム1本で10枚しか撮れない(20枚撮れるフィルムもある)カメラである

そもそも中判カメラとは、一般的な35mmフィルムカメラに比べてでかくて重いし枚数も撮れないけど、非常に美しい写真(not ただ綺麗なだけの写真)が撮れるカメラである。今回はそんな、バケペンの話。

rokunana
Pentax 6×7 / Kodak 400TX

67って、縦横比のバランスが非常に良いと思っている。特に、67縦のポートレイトとか最強である。勿論中判なので、当然解像感とか立体感は35mmの比ではない。

fukugi
Pentax 6×7 / Fujifilm PRO400H

今でこそかなり安価で出回っているが、昔はプロ用の機材であったわけでレンズなんかも、きっとプロユースに耐えうる設計がされているはず。

※2019.4.22追記
この記事を書いたとき(2014年)は、バケペンの価格は今のように高価ではなかったのだ。

マミヤのRBも良いカメラだと思うが、あちらはどちらかといえばスタジオ用である(もちろん、手持ち常用でも使えないことはない。使っている人も知っている)

しかしやはり、バケペンの機動力はピカイチである。35mm一眼レフと変わらない操作系、露出計内臓のファインダーを使えば内蔵露出計も機能し、シャッター速度は1/1000まで使えるし(実用的かどうかは別だが…普通に使えてると思う)標準レンズは開放f2.4と明るい

ピースケ
Pentax 6×7 / Takumar 55mm f3.5 / Fujifilm PRO400H

いかがだろうか?この立体感。単純に、フィルム面積が大きく、レンズの焦点距離が長くなる為、35mmと比べてより「ボケる」からだと思う。ちなみに、この水牛の写真は55mmレンズで撮影していたハズ。(画角は35mm換算で28mmくらい)

spring girl with bronica
Pentax 6×7 / SMC Pentax6x7 165mm f2.8 / Fujifilm PRO400H

そんなわけで、中望遠とかつけちゃうとこの有り様である。これは165mm f2.8という中望遠レンズ(35換算で80mmくらい)で撮影している。背景は桜並木だが、ボケてとろけている。この立体感を知ってしまうと、やめられなくなるのである。あーバケペンで撮りたくなってきた!

 

2件のコメント

  1. ペン太67は私がフィルムに入るきっかけを作ってくれたカメラです。
    友人の愛機で良い具合に使い込まれてボロボロなのに完璧に動く頼もしさ、
    グリップを着けたときのかっこよさに一目惚れしました!
    半日借りて適当に撮り歩いたら腕が悲鳴をあげました…。
    私は人並み体格、友人は180超えのレスラー体型..。
    その後一目惚れで入手したマミヤC330も重いですが、あの戦車に比べたら楽々1日楽しめます。
    ペン太67
    いつか良い出会いが有れば手元に欲しい一台です。

    1. そうだったんですね!
      記事にも書きましたが、私が手に入れて使っていたことはお手頃価格で手に入ったので(レンズも含め)システムを組んで愛用していました。今考えたら考えられないですが、バケペン+交換レンズ2本をカバンに詰めてスナップとか撮っていました…若かったです(笑
      同じ重さでもアイレベルとウエストレベルでは腕への負荷が違いますよね!

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