また一つ、カメラを手に入れてしまった。2019年を超えられるカメラリストを作ったらなんだか急に火が付いてしまい、2019年を超えられるコンパクトカメラに手を出しまくっている(これという1台を探しているつもり、一応)
いろいろと鑑みて先日見つけたCanon Autoboy Luna 105Sがゴールかと考えていたのだけれど、偶然入って偶然みつけたこのカメラ、調べたら105Sを凌駕する機能を持っているではないか!ということでちょっぴりお値段張ったのだけど(なかなか見かけないので)手に入れてしまった。それがこのカメラ、Konica Lexio 70である。
このカメラ、2000年頃に発売されたもので、グッドデザイン賞も受賞している。当時世界最小を実現するため、また高級感を出すために様々な新技術が取り入れられたらしい。見た目はレンズバリア式のごく普通のコンパクトカメラだが、その中にいろんな機能がギュっと詰まっているのである。
最初に目を引いたのはレンズの明るさ。この頃のズームは「暗ければフラッシュ炊けばいい」の精神で、広角端の開放でf5.6くらいのものがザラにある(ESPIOなんかもいいカメラ多いんだけどだいたいレンズが暗いのだ…)その中でLexioは広角端が28mm f3.4という明るさを持っている。これはAutoboy Luna 105Sの38mm f3.8を超える性能であり、これを知った瞬間一気にランキング上位にランクアップした(実はそれまで興味もなかった)
レンズの明るさ以外にも目を引く機能はある。この手のカメラはフラッシュ発光禁止モードを設定できても、電源を切るとリセットされてしまい、再びボタンをポチポチ押して発光禁止を設定する必要がある。Lexioも例に漏れず電源OFFでリセットされてしまうのだが、電源を入れてモードボタンを押すと最後に設定したモードに移行してくれるのである。つまり、再設定は必要だがボタンを1回押すだけで発光禁止にできるのである。そこまでするならモード記憶してくれればよかったのにと思うがそこんところはなにかの設計思想があったのだろうか…
日付機能でいえば、もちろん2019年を超えて、2050年まで入れることができ、Autoboy Luna 105Sの2049年よりも1年長い。もうこの辺で個人的コンパクトカメラランキングトップに躍り出る勢いである。
マクロモードがあるのも心強い。マクロモードに設定すると35cm~100cmまでにピントが合うようになる。100cmより離れると100cmにピントが固定されるという謎仕様であるが、なんだかライカのDRズミクロンを思わせる仕様である…ズーム全域で35cmまで寄れるのはすごい性能だが、マクロモードのときはフラッシュが強制発光となり、発光禁止にできないのがちと残念なところである。
さて最後に肝心の写りについてだが、モノクロ1本通してみた感じを見ると若干描写が眠いかな、と感じるところが多い。レンズが曇っているのかもしれないが、全体的にふんわりと写っている。ただそこらへんは現像やプリント、データ化時の調整でなんとかなるレベルなので、十分実用範囲と言える。広角側28mmでは若干周辺光量落ちなんかも見られるが、問題ないレベルだと思う(カラーで撮ったらどうなるか?要試し撮り!)
そんなこんなでコンパクトカメラ選定はそろそろ終わりにしたいと思う。Lexio70のブラックが1台ほしいな…(こら)買い集めたカメラはどこかのタイミングで放出しようと思う。できればフィルムカメラの世界に入ろうか悩んでいる人の後押しになるような形で活用できたらいいなあと思っている(あとは、日付が入るのでそういったカメラを求めている実用重視な方とか)
ズームできてコンパクトでデート機能のあるフィルムカメラを探していたのですが、何がいいやら全然わからず中古カメラ屋を彷徨っていたところこちらのブログを見つけて入門には安心できるモデルだなと思い購入しました。
記事を書いてくださりありがとうございました!
コメントありがとうございます!
高級機の情報は巷に溢れていますが、こういった入門機についてはなかなか情報がないなぁと思い書いた記事なので、お役に立てて幸いです!楽しいフィルムカメラライフをお過ごしください!