まだ私の機材が一眼レフメインだった頃、小さくてかわいいレンジファインダーカメラを(たしかジャンク棚かなにかで)手に入れた。それがKONICA C35である。結論から言うと、小さいくせにめちゃめちゃよく写るめっちゃいいカメラである。今でもそこまで人気は出ていないのか、手頃な価格で出ていたりするとついうっかり買ってしまいそうになる。でもホントはFD(マニュアル露出で撮れる高級機)がほしいんだよね。
スッキリ青空がスッキリ写る
この空の色、好きなのだ。夏空なので実際にはもう少し青いかもしれないのだけれど、青をより青く!ではなく「そうね、青だね」くらいの余裕を持ってさらりと表現してくれるレンズなのだ(もちろんお店の補正以下略)そんなレンズがついていて、コンパクトなのにRFでしっかりピントも合わせられて、露出はフルオート(私が持っていたものはそうだった…気がする)で合わせてくれるのでシャッターを押すだけで撮れてしまう。
小さくてもピリリとくる山椒
コンパクト故に、レンジファインダーと言っても基線長短いし精度がね…と侮るなかれ、ちゃんとピント合います。もちろんライカとかと比べてしまっては勝ち目はないけれど、そもそもそれは比べる相手が悪い。レンジファインダーの弱点である「最短撮影距離が遠い」という弱点はあるけれど、普段のスナップでそんなに寄って撮ることはないので問題にはならない(逆に、寄るのが趣味の人は一眼買ってください!)ちなみに上の写真はカレーが結構辛かった時だと記憶している。
スッキリだけど鮮やか
見返していて驚いた。スッキリ青空だけど原色は結構主張してくる。このメリハリは印象的な写真を生み出してくれるのではないだろうか。青空に揺れるお花、とかいい感じになりそう。自分は撮らないけど。そもそも個人的にはあっさり派なのだ…
初心者にもオススメできる銘機
そんなわけで、コンパクトで手軽に使えるし写りは確実。写真が好きになるとまず一眼レフ…という王道に行きたくない天の邪鬼な初心者さんにもオススメできるカメラだと思う。ただし、その場合はきちんと整備されたものを手に入れることをおすすめする。たくさん売れたカメラであるからジャンクで転がっていることも多い。そういったものは距離計が狂っていたり(ピントが合わない)オートが作動しなかったり(露出が合わない)レンズが曇っていたり(すべての写真がドリーミーになる)することがほとんどなので、本来のカメラの性能が期待できず、残念な気持ちになること必至なのである。
そんなわけで、カメラを買いにいくときは詳しい人についていってもらうことをおすすめする。あれ?オチが…
コニカを愛用している友人がいるのですが、写真の印象が
「写るんです」が本気を出した様な懐かしい写りです。
知らない場所でも懐かしいなぁとなる写真は不思議で面白いです。
こんにちわ
なるほど面白い表現ですね!
確かに、懐かしい写りをする印象はありますね。なんでだろう…しっかり写ってるけど写りすぎてない感じなのでしょうか。