私は、撮る写真が99%モノクロである。
さらにいうと、モノクロフィルムでの撮影になるのだけれど
ここはフィルムという概念は取り払って、モノクロという視点で語ってみることにする。
モノクロを好んで使っているとよく言われるセリフがある
「なんでモノクロなの?」
なぜモノクロなのか、今回はそれについて考えてみようと思う。
今更言うまでもないけれど、個人の勝手な考えを晒してるだけなので、あしからず。
■なんでモノクロなの?
これは、自分も写真を撮る方から聞かれることが多い。
現代の社会において、写真はカラーが標準になっている。
スマホや携帯で誰でも簡単に写真が楽しめるこの時代、
初期設定はどのカメラをみてもカラーであり、
モノクロが初期設定というカメラがあったら見てみたい。
(ひとつだけあった、Leica M Monochrome、モノクロしか撮れないデジカメ)
そういう社会であるから、モノクロ写真は特別視される
デジタルの場合、色情報がある分、カラー写真の方が情報量が多い。
したがって、カラーで撮影したものから色情報を取り除いて
モノクロ写真に変換する、ということもできる
お店でのDPEのほとんどがデジタル処理になった今、もちろんフィルムでもそれは可能だ。
(過去にはカラーネガを白黒に焼くための印画紙もあったらしい)
但し、フィルムの構造上全く同じになるわけではない点は注意が必要である。
つまり
デジタルをモノクロで撮った写真=デジタルでカラーで撮ってモノクロに変換した写真
とすることは可能だが
モノクロフィルムで撮った写真=カラーフィルムで撮ってモノクロに変換した写真
とはならないということなので、気をつけてほしい(なにをだ)
(書いててちょっと自信が無くなってきた。詳しい人おしえてください)
何の話をしていたかというと、世の中カラー写真が「普通」であり
モノクロ写真が「特別」になっている、ということである。
当然、そんな世の中でモノクロ写真を撮っていると、変わり者扱いである。
「時々撮る」ならまだしも「ほぼ全てモノクロ」ともなれば、完全な変態だ。
そういった流れで、カラー写真を主に撮る方々からこう聞かれるのだ
「なんでモノクロなの?モノクロで撮る意味って何?」
長くなりそうなので今日はこのへんで。
つづく
こんにちは。
最近、またモノクロ率が上がってきました。
キレイな夕焼け空とか見ると
「あーっ、カラーフィルム入れとけばよかった」
なんて思う時がありますが
私はあまり「色」に拘りがありません。
「色」という選択肢があると、かえって
迷ってしまいます。
モノクロにはシンプルゆえの潔さがあります。
モノクロは、撮りたいもの、伝えたいものを
ストレートに写せると思うのです。
こんど「なぜモノクロなの?」と聞かれたら
「なぜ、カラーなの?」と聞いてみようかな。(笑)
わたなべさん、コメントありがとうございます!
言いたかったことを完結にまとめてくださっている…!(笑
そうですよね、モノクロ撮れないものはあるけれど、
それ以上に「モノクロでしか撮れないもの」もあると思います。