その1、2はこちら
■前回までの話
モノクロでしか撮らない私が、よく言われる言葉
「なんでモノクロなの?」
これについて私の考えを話そうという企画。
世間はカラーが標準なので「モノクロで撮る意味」を求められる
そして写真には「引き算」が必要である
というところまでお話した。
■モノクロで撮る意味
「引き算」と言えば、当然「色を引く」のも引き算である。
写真の歴史から言えば、もともとモノクロだった写真に色が加わったので
「足し算」されたことになるが、現在の社会標準がカラー写真なので
「引き算」と考えていいだろう
ようするに、私が「写したいもの」には色の情報が余計なのである
最近では以前にも増してよく人を撮るようになった
ポートレイト撮影にも挑戦している。
なぜなら、人が好きだから。人の笑顔が好きだから。
(実はこれに気づいたのは最近なのだけれど。。。)
人の表情を撮るのに、色の情報は必要ないのだ。
むしろ、「眼の色が綺麗」とか、「肌の色が」とか「髪の色が」とか
そんなところを見て欲しいんじゃないのである
その人の表情、優しい表情、嬉しそうな表情、ちょっと悲しそうな表情
そこを見てほしいのだ
だから私はモノクロで人を撮るのである
それが私の「モノクロで撮る意味」
あー、なんかちょっと綺麗にまとまった?
とりあえず、今回はこれでおしまい。
似たような話は多々あるので、また気が向いときにでも。
おしまい