EOS Kiss 5/7/Lite 仕様差 その2 実機比較

Rainy Day

さて、前回はスペック上の違いをご紹介したので、今回はようやく実機を見比べたときの細かい違いをご紹介しようと思う。

前回の記事はこちら

今どきこの3機種でどれを選ぼうか悩んでいる方なんてよっぽどマニアックな人だとは思うけれど、そういった方もいないわけではないと思うので、もし参考になれば幸いである。

外装・デザイン

まずはじめに、外装周りの形状や素材を取り上げてみる。

軍艦部全体の形状

まずは画像を見ていただこう。まずはトップビュー

Kiss5

Kiss7

Kiss Lite

次に、フロントビュー

Kiss5

Kiss7

Kiss Lite

手に入れるまでは3台とも同じデザインの色違い、機能違いくらいだと思っていたのだけれぢ、並べてみるとこれが意外とデザイン変更がされていることがわかる。5とLiteはほぼ同じ形状をしているが、7だけややフラッシュ部分の先細り感がなくなっており、Canonのロゴの大きさも大きくなっていることがわかる。また、細かいところだがCanonnoロゴも5とLiteがプリントなのに対し、7はエンボス加工がされておりやや高級感が増していることがわかる。

また、5とLiteは非常にデザインが似ていると思いきや、フラッシュ部から肩部につながる部分の形状が異なっている。5はストンと落ちてほぼピン角でつながっているのに対し、Liteは大きくRを描いて肩部の面へとつながっていることがわかる。正直Liteは5の部品を流用して廉価に売り出したのだと考えていたのだけど、こうやって見ると以外と新設計部品が使われているということがわかる。

モードダイヤルの形状

こちらもまずは画像を見ていただく

Kiss5

Kiss7

Kiss Lite

5のダイヤルは平面形状でのっぺりしているが、Liteと7は立体感を出してダイヤル感が増している。操作性は全く変わらないので大きな差はないけれど、個人的にはLite以降のデザインのほうが好きである。

グリップ部ラバーコーティング

これについては画像で紹介することはないのだけれど、5はグリップ部分も完全にプラスチックで構成されているのに対し、Liteはグリップ部が全面ラバーコーティングされており、7はグリップ内側がラバーコーティングされている。持ったときの感触は柔らかくなるが、残念ながらラバー素材が加水分解してベトベトになっていることが多い(うかつに触ると手が真っ黒になる)

私の手に入れた個体も7、Liteともにベタベタになっていたため、アルコールでクリーニングを行ってコーティングを除去してしまった。ラバーコーティングを除去しても素材面がエンボス加工されているため、5に比べると握ったときの感触は柔らかく感じる。

機能・性能

さて、ここからは機能的な面で、スペック表に載っていなかった部分を取り上げてみる。

液晶バックライト

Kiss5およびKiss7は背面液晶にバックライトがついているため、暗い場所で使っていても設定を確認しやすくなっている。また、5、7共にバックライトは自動点灯ではなくボタンを押すことで点灯するため、光っちゃいけないところで光らせることもなく安心である(間違ってボタン押しちゃったらそれは知らん)

シャッターロック

Kiss7では、初心者向けのフェールセーフ機能としてレンズ未装着時、フイルム未装填時にシャッターをロックする機能がついている。(ON/OFF切り替え可能)慣れた人ならレンズつけずに撮るなんてことしないだろうし、フイルム未装填だと残枚数が表示されないのでそんな失敗はしないと思うが、あくまでKissのコンセプトはママでも使える一眼であるから、こういったお助け機能は必要だと判断されたのだろう。

しかし、この機能がしっかりOFFにできるようにしているあたり、EOS Kiss 7にかけたCanonの想い(実質、1Vを除く最後のフイルム一眼)が感じられる。

プレビューボタン

5と7にはマウント横にプレビューボタンが配置されているが、Liteにはそれがない。

マウント材質

見ていただくと分かる通り、Kiss5(7も同じ)が金属製のマウントを使用しているのに対し、Liteはプラスチックマウントを使用している。厳密にいえば、フランジバックの精度や耐摩耗性の面でLiteは不利になっていると考えられるが、それと引き換えに軽さを得ている為、どちらを選ぶかはあなた次第…

AF設定ポイント表示

5とLiteは背面液晶に選択したAFポイントが表示されるが、7ではスーパーインポーズで表示されるのみになっている。私は基本的に中央しか使わないので問題ないが、頻繁に切り替える人にとっては7は少し不便かもしれない。

操作系

最後は操作系である。機能性能と迷う部分もあったが、できること(機能)は一緒だけれど操作感や方法が違う、というところを取り上げてみる。

フラッシュの立ち上げスイッチ

地味なところだが、5およびLiteは電子スイッチとなっており、電源がONになっていないとフラッシュを立ち上げることができないが、7はメカスイッチとなっており電源OFFでもフラッシュを立ち上げることができる。電源OFFでフラッシュを立ち上げることなんて皆無なので機能的には何も変わらない(オートフラッシュのときはどちらも自動で立ち上がる)のだが、どんな意図で変更されたのだろうか…

シャッターボタンの角度

今回この記事を書くにあたって見比べていて初めて気がついたのだが、7ではややシャッターボタンの角度が変更されている。どういうことか分かりづらいと思うので画像をご紹介する。(今回だけ5、Lite、7の順なのでご注意いただきたい)

Kiss5

Kiss Lite

Kiss7

こうして並べてみると、5とLiteは同じに見えるが、7はやや角度が寝ているように見える。こうして並べてみても分かりづらいし(冒頭のトップビューも見ていただくとわかりやすいかも)私自身じっくり見て初めて気づいたくらいなのであまり気にはならない点だとは思うけれど、5と7二台持ちで撮影するシーンなんかがあると少し違和感を感じるかもしれない(逆に感覚的に見分けがついていい面もあるか?というかそもそもそんなシーンはかなりレアケースだろう)

背面十字キー

7には背面に十字キーが追加されている。これはAFポイントを選択するための十字キーで、ファインダーを覗きながら瞬時にAFポイントを変えたいときには非常に便利である(5やLiteでも覗きながら変更は可能だが、AFフレームボタンを押しながらダイヤルを回さなければ行けないので結構指が忙しくなる)

以上、現在気づいている部分で、スペック表に出てこなさそうな3台の違いについてご紹介させていただいた。マニアックな内容にも関わらずここまで読んでいただけるとは感謝感謝、である。もしあなたが3台どれにしようか悩んでいる変わり者だとするならば、参考にしていただければと思う。そうでない方は「ふーん」と思っていただければ幸いである。

1件のコメント

  1. 昔のコラムにコメント失礼します。
    記事非常に参考になりました。
    フィルムカメラの話題が盛り上がってますね。
    最近私もEOSKissPANORAMAにEF40mmF2.8を着けてスナップを楽しんでます。
    スナップには軽くてAFも実用的で良いんですが、デートのカレンダーが2024年に対応して無いんですよね。
    Kiss7の1/4000のシャッター速度も魅力的ですが、良い玉が無いのがもどかしいところですね。

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