バライタ紙、というものがある。暗室でモノクロプリントをするときに使用する印画紙の種類である。今日はそんな紙のお話。
バライタという名前の由来、どんなものを想像するだろうか?なんとなく日本語っぽい。何かの板といったイメージを持たれるのではないだろうか?私も、そう思っていた。
正解は、”baryta”、英語なのである。バライタとはなんじゃ、というと、硫酸バリウムのことで、ベースとなる紙に硫酸バリウムを塗って、その上に乳剤を塗布している為、バライタ紙と呼ばれているらしい
何が言いたかったかというと、バライタって日本語っぽいけど、英語なんだよ!びっくりだね!ということである。
さて、バライタ紙は値段が高い、よくモノクロプリントに使われるRC紙に比べて下手すると、倍くらいする。さらに処理が面倒である。コーティングがされているRC紙に比べて現像・停止・定着の処理時間も長く何より水洗がとんでもなく面倒だ。RC紙なら数分程度水洗すればいいところ、バライタは促進剤を使っても30分近くかかる
仕上げに乾燥させてから、もう一手間かかる。濡れた紙を乾燥させるとしわしわになるが、同様の現象がおきる(冒頭の写真が、乾燥させたバライタ紙)こいつをまっすぐにするのがまたもう一手間、なのである。(RC紙はコーティングされているのでそんな風にはならない)
そんなまでして何故バライタ紙を使うのか…と思われるだろうけれどやはり、プリントの美しさが素晴らしい。これに尽きる。物としての魅力もあると思う。(私は、プリント後に水洗している時間が面倒だが好きだ)
とはいえ近年、なかなかバライタ紙のプリントを見ることのできる機会は少ない10月の個展では、全てバライタ紙にプリントした写真を展示するので是非、お越しいただければと思う
バライタ紙の魅力を少しでも感じていただければ、幸いである。ああ、プリントしなきゃ…
baryta知らなかった、普通にびっくりしたw
RCは効率的だけど、思うようにいかないと何枚もプリントするから案外時間がかかるんよね。
しかしバライタはその数倍手間が・・・
本当に大変な作業だと思うけれど、美しさのこだわり好きだなー
全てバライタの個展、とても楽しみにしていまし(^o^)
>haruさん
まいどです!
確かに、何度も焼き直しは時間かかりますよね…
その点、バライタはトーンが綺麗に出るのでその点では楽!?
(RCでバライタ並のものを作ろうとすると大変…)
展示の準備も佳境に入ってきました!がんばります!