知らなかった
いつものようにふとした時間にレンズの名前で検索する、という行為を行っていた。たまたま検索したのは先日入手したAF Nikkor 28mm f2.8というレンズのこと。このレンズ、DタイプじゃないAFニッコールなのだけど、実はDタイプとレンズ構成が違うらしい。
そもそも現在流通しているGタイプと呼ばれるAF Nikkorが誕生する前、Dタイプと呼ばれる(絞り環がついていてMF一眼でも使える)レンズが存在していたことは皆さん御存知の通り。しかし、見た目はDタイプそのままなのだけど、Dタイプじゃないレンズが存在しているのである。知ってた?
Dタイプレンズはレンズ自体が距離を検知することができる(Wikipediaによると、ピントリングに距離エンコーダーが付いてるらしい)ため、その情報も活用した自動露出機能などが使えるのだけれど、Dタイプとそうじゃないレンズの違いはそこだけ(距離情報をカメラに伝えられるかどうか)だけだと思っていた。しかし、どうも28mmにおいてはレンズ構成すら変わってしまっているようである。
我が家にあるのはnon Dの28mm。普通に考えれば後発のほうが高性能であると考えられるので、Dタイプも気になる…ところではあるのだけど、手持ちの28mmは祖父からのお下がりなので、これは大切に使わせていただくことにする。きっとDタイプになってもそんなに描写は変わるまい、そうに違いない。
それにしても、祖父から受け継いだレンズたちにDタイプとそうでないのが混ざっているのは、購入時期の違いからくるものなのだろうか…
なにはともあれ、着々とAF Nikkorまわりを充実させていっている我が家なのであった。
※本記事に掲載している写真は20mm f2.8で撮影したものです。28mmで撮影したもので載せられる写真がなかったので・・・
##追記##
AF Nikkor 28mm f2.8がDタイプとそうでないもので構成が違う、ということを述べたのだけれど、実際どう違うのか、28mmレンズの変遷を調べてみたので並べてみることにする(ソースはほぼWikipedia)
表の上で、O群X枚をO-Xと表現している。
Auto | New | Ai | Ai-S | Series E | AiAF | AiAF-D | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
f3.5 | 6-6 | 6-6 | 6-6 | 6-6 | – | – | – |
f2.8 | – | 7-7 | 7-7 | 8-8 | 5-5 | 5-5 | 6-6 |
f2.0 | – | 8-9 | 8-9 | 8-9 | – | – | – |
f1.4 | – | – | – | – | – | – | 8-11 |
これを見ると、AiAF Nikkor 28mm f2.8は5群5枚構成だが、Dタイプは6群6枚となっている。シリーズEが5群5枚なので、DタイプではないAFニッコールはシリーズEと同じ構成ということになる(構成が同じなだけで同じレンズではない可能性は十分にあるけれど)
こうやって並べてみると、MF時代にもAiとAi-Sで構成が変わっているのか…なんてことにも気づいてしまった。ライカもだけど、ニコンも歴史が長いだけあって奥が深いなあ…