令和の時代に昭和のカメラ | Minolta X-700

令和になったらカメラ買わない!なんて宣言はしていなかったのだけど、既にカメラは不自由しない程度に十分あるし、気になるものはみんな高いし、そうそう買うことはないだろうな、と思っていた。

思っていた。が、買ってしまった。ミノルタ最後のMF一眼と言われる(諸説あります)X-700である。XD-sを持っているのに。あることを知ってしまって、偶然にもオークションで出物があったので入札、めでたく落札してしまったというわけである(良い子は真似しちゃいけません)

Sunset Light

恋するファインダー

XD-sをご紹介したときにもお話したが、XD発売以降のミノルタの一眼はアキュートマット呼ばれるスクリーンが装備されており(一部例外もあります)非常にファインダーの見えがよろしいのである。嫁さんが某所でX-7のファインダーを覗いた時に「恋するファインダーだ!」と言ったことから私もそう呼ぶことにしている。

しかも、X-700のファインダーはXD時代からさらに熟成され、みやすさやピントの合わせやすさも向上しているとのことである。そりゃー気になるよね、気にならないといえば嘘になる。でもこれは決定的な動機にはならない。だってXD-s持ってるもの。改善されたとは言ってももう一台カメラを買う理由にはならない。

クォーツデータバック

X-700というカメラ、外観はプラスチッキーで安物に見られるが、一応ミノルタとしては上位機種にあたる。そのため、アクセサリーが充実しているのである。その中で気になったのがこのクォーツデータバック、ようは日付を入れられる裏蓋である。通常の裏蓋と交換することで、一眼の写真にも日付が入れられるなんて、楽しいじゃないか。最近ますます日付入り写真に価値を感じている私にとっては気になるモノである。

しかし、昭和の時代に作られたカメラのほとんどが2019年までしか対応していない。どういうことかと言うと、フィルムカメラで日付を入れようとした場合、「年 月 日」という形で写し込むことがほとんどだが、この「年」の表示が19までしか対応しておらず、19の次は87とか、95とか、そのカメラが発売された頃の年表示に戻ってしまうのである。こりゃーたまらん。アリキリの石井さんなんかも「2019年問題」と称して「是非今年のうちに日付入りの写真をたくさん撮ろう!」と訴えかけてらっしゃる。ほんと、みんな今年のうちに撮ろうね!

閑話休題

そんなわけで、いま日付が入れられるカメラを買ったとしても使えるのは約半年、そのためにわざわざ買うわけには…と思ったものの少し調べたところ、なんとこのクォーツデータバック、00から99まで年表示が対応しているというではないか。2099年まで対応、と書いてるサイトなんかもあるけど、2桁表示なんだからもう一生いけるじゃないか(というかたぶん自分が2099年まで生きないしさすがにそれまでには壊れる)

たまプラーザの記憶

※日付焼き込みの設定を間違えてしまい、やや薄くなってしまった

恋心は突然に

それがわかった途端、急に気になり始めた。「あの子お前のこと好きらしいよ」と言われた瞬間今まで気にもしてなかった女子を意識し始めるような、そんな感覚である(違います)そして神様のいたずらか、オークションでデータバックのついた個体(しかもモードラまで付いてる)をいい値段で発見してしまい…あとのことはよく覚えていない。数日後、ヤマトのお兄さんが我が家に届けてくれた。

ねんのためお伝えしておくと、周りの相場に比べてもかなり安価だったので、正直バクチであった。外観・光学系はキレイで動作はすると記述はあったものの、白バックの商品写真を載せてる出品者は信じてはいけないという話もあるので、動くけど精度がおかしいとか、動いてるように見えてるけどシャッター幕あいてないとか、そんなものが届くことを覚悟もしていたが、とりあえずモルトだけ張り替えて1本フィルムを通してみた感じでは問題なさそうである。モードらもちゃんと動く、日付もちゃんと入る。

そんなわけで我が家にやってきてしまったX-700。ファインダーも評判通りとても美しく(視野率100%の倍率0.9倍なんだってね、すごい)ピント合わせもしやすい。XD-sはお嫁に出してメインの一眼レフに格上げしてしまおうかと考えている。

そうなるともう少しレンズを揃えたくなるな…

momo

ちなみにこのX-700、存在は知っていたけれど以前はまったく気にもしていなかった。XD-sを手に入れたときも、X-700の方が高機能だとわかっていてもXD-sを選ぶほどだったのは、やはりこのロゴのせいなのか、プラスチッキーな外観のせいなのか…しかし最近、気持ちよく、きちんと撮れる、しかも軽量でハンドリングがいいということが大切だなと思い始めており、そう考えるとX-700もいいカメラだと感じることができたのだと思う。そう思えるとなんだかこの外観も愛らしく思えてくる、ニンゲンって勝手な生き物である。

おしまい

 

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